双子パパの「絵本読み聞かせ」覚え書き

一緒に絵本の読み聞かせを勉強しましょう!

モンテッソーリ的読み聞かせ2 何度も繰り返し読むこと

こんばんは。
今日も遊びに来て下さってありがとうございます。

モンテッソーリの研究によると、1歳半〜3歳に掛けて、子供は「敏感期」という時期に入るそうです。様々な物を敏感に感じ取り、それを全力で自分の血肉にしようと取り組む時期です。その時期は人生の中で唯一本当の全力で物事に取り組むことができる時期で、この時期に全力を使う事を覚えずに過ごしてしまうと、もう一生全力を出す事はできなくなるそうです。恐らく僕はその時期に全力を出すことを覚えなかったのでしょう。ここぞという時に踏ん張りが利かず、諦めるのも飽きるのも早い大人になってしまいました。
敏感期の子供は繰り返し同じ事をしたがるようで、面倒ですが、子供のこの衝動を親が邪魔をしてはいけないようです。途中で無理やり止めさせようものなら、子供は不満噴出で、その日1日不機嫌に過ごすことになるでしょう。ところが本人が満足するまで取り組ませると、子供は幸福感に包まれ、脳が直前の何倍も成長するそうです。
ここは親は我慢をしなければなりません。僕も双子から「もう一度」とせがまれ、一晩に何匹の犬、猿、雉を仲間にして、何度鬼退治をしたか分かりません。ですが、同じ本を何度も読むことに親が先に飽きてしまい「もう違う絵本にしよう」と違う本を読み出すと、子供は途端に絵本を聴かないモードに入ってしまいます。今まで楽しそうに聴いていたのに、突然他の遊びを始めたりします。
ところが、もっと悪いのは「もう一度」の声を親の権限で押しつぶして「いい加減もう寝なさい」とやってしまうことです。すると、なんとかえって寝てくれなくなります。僕はそこから「エンドレス高い高い」をする羽目になりました。これなら、鬼と10回戦う方がまだましです。ところが、向こうが満足するまで繰り返し読むと、満足して幸せそうに寝てくれます。
2歳前後の読み聞かせは、一晩に数冊の本を読むよりも、同じ絵本を子供が満足するまで何度も読む方が良いのかもしれません。更に同じ絵本を繰り返し読むことで、読み手の理解も深まり、読み聞かせのレベルが格段にアップします。僕も初見で読んだ時は、誰の台詞なのかを間違えたりします。
一晩の内での読む回数もさることながら、中長期的な目で見ても一つの絵本を繰り返し読むことは、子供の成長にとって効果が高いです。しばらく期間が空いてから改めて読んだりすると、子供がその絵本をよく覚えている事に驚き、また成長したことによって、数カ月前に読んだ時と感じ方や喜ぶヵ所が変化している事にも驚かされます。
学生のとき、同じ問題集を繰り返しやるように言われました。芝居の稽古でも、稽古期間中の2ヶ月程の間は同じ脚本(当然ですが)を、それこそ何百回も毎日毎日繰り返し読みます。繰り返す事で分かることはとても多いです。
極端ですが、「うちは毎日違う本を毎日読んで、1年で365冊の絵本を読んだ」よりも「同じ絵本を365回読んだ」の方がもしかしたら、得るものは大きいのかもしれません。

直接モンテッソーリ教育について書かれた本ではありませんが、さかなクンのエッセイをご紹介します。さかなクンのあの学者の様な知識は幼少期のお母さんの教育の賜物だと感銘を受けます。「敏感期」の繰り返し衝動についてもよく分かると思います。

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

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