双子パパの「絵本読み聞かせ」覚え書き

一緒に絵本の読み聞かせを勉強しましょう!

絵本を読み込む

こんばんは。
今日も遊びに来て下さってありがとうございます。

絵本を繰り返し読むことのメリット第二弾です。繰り返し読むことの大きなメリットの1つに、読み手が絵本を読み込めるという事があります。絵本も何度も読むと、その絵本の持っているリズムやニュアンスがだんだん分かってきます。特に「」の台詞が誰の言葉なのか、初見だと分かりにくいことも多いのですが、回数を重ねて読む事でそれも把握できます。
例えば「ぐりとぐら」で、どれがぐりの言葉でどれがぐらの言葉なのか分かっていて読むのと、分からないで読むのとでは、読み聞かせのクオリティが全然違います。勿論、分からなくてもただ読むだけなら出来るのですが、ただ読んでいるだけになってしまい、お話の理解も浅いものになってしまいます。読み手の理解が浅いと、子供に伝わるものも浅くなってしまいます。
にしまきかやこさんと、もりひさしさんの「ちいさなきいろいかさ」という絵本があります。これは台詞だと思われる言葉にも「」がついていないので、僕はしばらくの間、読むのにとても苦労しました。ただ読んだだけでは、つまらない読み聞かせになってしまいました。
ところが、苦労しながらも何度も読んでいる内に、だんだんその絵本の世界観が心に入ってきました。そうすると、読み聞かせの質も自然と上って、子供たちもより楽しく聞けるようで、我が家の双子は、その当時、ちょうど初めての傘を買ってもらったこともあってか、そのお話が大好きになり、毎日のように本棚から持ってきたり、絵本の中の言葉を覚えて、二人で「ちいさな傘ごっこ」をしたりしていました。
何度も読んで、読み手が理解を深める事はとても大切なことなのだと実感しました。

ちいさなきいろいかさ (きんのほしストーリー絵本)

ちいさなきいろいかさ (きんのほしストーリー絵本)

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エンディングの歌

こんばんは。
今日も遊びに来て下さって、ありがとうございます。

絵本を読むには、演出も大変重要です。そこで、1番簡単に演出効果を出せるのは、エンディングの歌を付ける事です。
みなさんも子供の頃に大好きだったアニメ等は、必ずテーマソングを歌えたと思います。「ドラえもん」「ドラゴンボール」etc
歌は、作品を好きになる上で重要な要素なのです。
我が家の双子も、歌を一緒に歌いたいが為に絵本を選んでくる事が多くあります。なので、そんな時は、絵本を読み終わったらテーマソングを歌います。
自分で作詞・作曲ができれば、それはそれは素敵ですが、勿論僕はそんな特技は持っていません。なので、エンディングを付けるのは、歌もお話も共に有名な日本の昔話を読む時です。「桃太郎」や「浦島太郎」等ですね。双子はいつも一緒に大きな声で歌っていますが、小さい頃に大きな声で歌う習慣ができると、大きくなって音痴にならないそうです。子供はすぐに歌を覚えるので、一緒に歌うと楽しいですよ。

岩崎書店から出ている、いもとようこさんの昔話のシリーズは、おしまいに楽譜が付いているのでおすすめです。また、お話の脚色も過不足なく、すべてひらがなで書かれているため、子供が字を覚えて初めて自分で読む本としてもおすすめですよ。

ももたろう (はじめてのめいさくえほん)

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モンテッソーリ的読み聞かせ2 何度も繰り返し読むこと

こんばんは。
今日も遊びに来て下さってありがとうございます。

モンテッソーリの研究によると、1歳半〜3歳に掛けて、子供は「敏感期」という時期に入るそうです。様々な物を敏感に感じ取り、それを全力で自分の血肉にしようと取り組む時期です。その時期は人生の中で唯一本当の全力で物事に取り組むことができる時期で、この時期に全力を使う事を覚えずに過ごしてしまうと、もう一生全力を出す事はできなくなるそうです。恐らく僕はその時期に全力を出すことを覚えなかったのでしょう。ここぞという時に踏ん張りが利かず、諦めるのも飽きるのも早い大人になってしまいました。
敏感期の子供は繰り返し同じ事をしたがるようで、面倒ですが、子供のこの衝動を親が邪魔をしてはいけないようです。途中で無理やり止めさせようものなら、子供は不満噴出で、その日1日不機嫌に過ごすことになるでしょう。ところが本人が満足するまで取り組ませると、子供は幸福感に包まれ、脳が直前の何倍も成長するそうです。
ここは親は我慢をしなければなりません。僕も双子から「もう一度」とせがまれ、一晩に何匹の犬、猿、雉を仲間にして、何度鬼退治をしたか分かりません。ですが、同じ本を何度も読むことに親が先に飽きてしまい「もう違う絵本にしよう」と違う本を読み出すと、子供は途端に絵本を聴かないモードに入ってしまいます。今まで楽しそうに聴いていたのに、突然他の遊びを始めたりします。
ところが、もっと悪いのは「もう一度」の声を親の権限で押しつぶして「いい加減もう寝なさい」とやってしまうことです。すると、なんとかえって寝てくれなくなります。僕はそこから「エンドレス高い高い」をする羽目になりました。これなら、鬼と10回戦う方がまだましです。ところが、向こうが満足するまで繰り返し読むと、満足して幸せそうに寝てくれます。
2歳前後の読み聞かせは、一晩に数冊の本を読むよりも、同じ絵本を子供が満足するまで何度も読む方が良いのかもしれません。更に同じ絵本を繰り返し読むことで、読み手の理解も深まり、読み聞かせのレベルが格段にアップします。僕も初見で読んだ時は、誰の台詞なのかを間違えたりします。
一晩の内での読む回数もさることながら、中長期的な目で見ても一つの絵本を繰り返し読むことは、子供の成長にとって効果が高いです。しばらく期間が空いてから改めて読んだりすると、子供がその絵本をよく覚えている事に驚き、また成長したことによって、数カ月前に読んだ時と感じ方や喜ぶヵ所が変化している事にも驚かされます。
学生のとき、同じ問題集を繰り返しやるように言われました。芝居の稽古でも、稽古期間中の2ヶ月程の間は同じ脚本(当然ですが)を、それこそ何百回も毎日毎日繰り返し読みます。繰り返す事で分かることはとても多いです。
極端ですが、「うちは毎日違う本を毎日読んで、1年で365冊の絵本を読んだ」よりも「同じ絵本を365回読んだ」の方がもしかしたら、得るものは大きいのかもしれません。

直接モンテッソーリ教育について書かれた本ではありませんが、さかなクンのエッセイをご紹介します。さかなクンのあの学者の様な知識は幼少期のお母さんの教育の賜物だと感銘を受けます。「敏感期」の繰り返し衝動についてもよく分かると思います。

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

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モンテッソーリ的絵本の読み聞かせ

こんばんは。
今日も遊びに来て下さって、ありがとうございます。

さて、今回は前回に引き続き、子供が読み聞かせを聞かない場合の対処方法第二弾です。
皆さんはその日に読む絵本をどのように選んでますか?子供がある程度大きくなると、自分で本棚から好きな絵本を持ってくると思いますが、1歳前後では、お母さんが選んでいる場合も多いのではないでしょうか?
その日に読む絵本は、必ず子供に選ばせた方が良いです。我が家ではモンテッソーリ教育を取り入れています。その中に「子供は自分で選びたい」という項目があります。自分で選んだことによって子供の心は満足して、責任をもって最後まで取り組むようになるそうです。逆に親からただ与えられると、自分で選べなかった不満だけが残って、落ち着いて絵本の読み聞かせを聴く為の心の準備ができなくなります。我が家の双子も、僕が二人の意向を無視して勝手に選んだ本を読んだときは、いかにも不満げです。ゴロゴロ転がりだしたり、僕の上に乗って遊びだしたり。簡単に親の心をへし折ってくれます。
と言っても、小さな子供が本棚から自分で本を選ぶのは難しいでしょうし、その日の親の気分もあるでしょうから、あらかじめ読んでも良い本を2冊を選んでおいて、どちらが良いのか2択で選ばせる方法をおすすめします。
自分で選んだ絵本は確実に最後まで聴きます。
この2択で選ばせる方法は、絵本の読み聞かせ以外にも実に有効で、例えば公園で遊んでるときも、「あと5回滑り台をしたら帰るのと、今すぐ帰るのとどちらがいい?」と聞いて選ばせれば、子供はきっちり5回で終わらせて満足して帰ります。魔のイヤイヤ期を乗り切るにも非常に有効でした。

僕が読んで参考にしたモンテッソーリ教育の本をご紹介します。具体例がたくさん出ていて、楽しく読むことができます。

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絵本を読む速度 特に1歳〜2歳

こんばんは。
遊びに来て下さって、ありがとうございます。

「一生懸命読んでるのに、子供はちっとも聞いてくれない、腹がたつわ」

そういう思いをしたことがありませんか?僕は絵本の読み聞かせを始めた頃に何度もしました。
今夜は子供が絵本を聴きやすい読み聞かせの速度についてお話しします。

単刀直入に言うと、子供が読み聞かせを聞かないのは、読む速度が遅いのです。
今はアプリでも無料で入手できるので、メトロノームを使ってみてください。
平常時の人間の心拍数に1番近いのは50〜60ですが、普段の人間の会話はもっと速いです。だいたい80〜90くらいでしょうか?芝居の台詞で、60付近の速度で台詞を喋ると、確実に観客は寝ます。
ところが、絵本の読み聞かせをしようとなると、当然のように60付近の速度で読むお母さんが多いように見受けられます。「子供相手にはゆっくり」などの先入観で、なんの迷いもなく絵本をゆっくり読んでしまうのです。
ゆっくりどころか、子供は喋り始めるとものすごい早口です。
その頃の子供の情報処理能力は大人の何倍も優れていて、速いそうです。だから、次々興味が他に移っていきます。当時の我が家の双子のことを思い出しても、1つのものに興味を持っている時間は本当に5秒くらいしかないのではないかと思われます。
お母さんの読み聞かせを聞かないのは、次の文を聴く前に、既に興味は違う方へ向いているからです。

僕も最初の頃は当然のようにゆっくり読んでいました。当然双子はまともに聴いてくれません。挙げ句にその場から立ち上がってぬいぐるみと遊び始める始末です。僕は目の前に誰もいない状況で、大きな声でおしまいまで絵本を読みました。
1歳半になった頃でしょうか?我が家の双子は「BabyPark」という幼児教室に通い始めました。そこで、絵本の読み聞かせは速い速度で読むことを習い、目からウロコでした。今まで途中で聞かなくなっていた絵本を、最後まで喜んで聴くようになりました。小さな子供の集中力を持続させる為には、子供が次のものに興味が移る前に、次の文章にどんどん進んでいく必要があるのです。
では、実際どのくらいの速さで読めば良いのかというと、色々試した結果、120くらいの速さで読むのが良いようです。速く読むことによって、自然と読む声のトーンも上がり、読み聞かせが活き活きとしてきます。ゆっくり読んでしまうと、のっぺりとした読み聞かせになってしまうのです。
まずは読み聞かせのスピードを上げてみてください。きっと楽しく聴いてくれるようになると思いますよ。
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口上 これより開幕いたします!

ブカブカ♪ドンドン♪プップクプ〜♫
お初にお目にかかります。
ある時は双子のお父さん、またある時はしがないサラリーマン。しかしてそれは仮の姿。今宵も小さな子供と絵本をつなぐ、絵本役者のお送りする絵本劇場、只今より開幕いたします!


「絵本の読み聞かせ」はしていますか?

「将来、子供を本好きにしたい」
「自身も本が好き」
「頭の良い子になってほしい」
「お受験のため」

小さいお子さんのいる多くの方が、絵本の読み聞かせをしていると思います。

ですが、
「一生懸命読んでいるのに、子供がちっとも聞かない」
「どんな本を選んだら良いのか分からない」
「読み方のコツはないのかな?」
「もっと上手に読みたい」

って、思ったことはありませんか?
そうです。絵本の読み聞かせって、とっても奥が深いのです。
僕は、子供が生まれる前まで役者をしていました。結婚して芝居をやめて、今は元気いっぱいの双子の女子の育児に奮闘してますが、役者だったスキルを育児に活かそうと、子供が1歳の時から1日も欠かさず絵本を読んできました。そして、子供の成長に合わせて色んな課題にぶつかって、絵本の読み聞かせについて考え、取り組んでいます。


誰でも絵本を持てば、「絵本役者」になります。絵本を読むその場所が舞台、そして、観客は目を輝かせた子供たち。

私が絵本を読んできて学んだ、言わば舞台裏を、これから少しずつご紹介いたします。
一緒に絵本の読み聞かせを勉強して、良い絵本役者を目指しましょう!
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